
戦争中に疎開してそのまま戦後も田舎で過ごしていました子供の頃の遊びも春夏秋冬、自然界が織りなす自然と関ながら季節に応じた遊びを年間行事のようにしていました、
子供達の遊びも、自然界の季節毎に変化して、一年が瞬く間に過ぎて去り、子供達はたゆまず成長してゆきます、
田舎生活での一年中で一番の楽しみは、清流に住む鮎との出会いです、毎年梅雨時分になると河の流れに逆らうように小鮎が群れになって泳ぎだすと、子供心に踊るがごとく小さな町に一軒だけある釣具屋さんへ飛び込みます、そこは釣り具だけでなく小間物が中心の商店ですが、この時期だけ鮎釣り用の毛ばりが豊富にそろっています
毛ばりは小鮎が成長するに従い、食する小虫(小鮎は藻を食べずに昆虫類を食べています)の種類に合わせて毛ばりの色が違い鮎が食いつきやすいように沢山の種類が並べています
その季節を敏感に感じて毛ばりを吟味して選ぶことで釣果に影響します
これも毎年の経験則から自分で判断します
梅雨時分になればアユの遡上を経験則で察知して鮎釣りを始めます 毛ばりと浮きと糸を購入すると飛ぶように走り勢いよく河の横にある竹藪に駆け込み釣り竿になりそうな細竹を肥後守で切り出し葉っぱを取って、竿のしなり具合をテストすると釣り竿は出来上がりです
釣り糸に手製の浮きを付けて単純な仕掛けで投げ釣りで毛ばりに食いついた鮎を釣ります、川面には小鮎が群れをなして泳ぎ小さな子供でも竿を振る度に竿を持つ手にぐっぐっと鮎が針に食いついた手ごたえは今も残っています
釣竿を持っていない幼少の子供は、小石を広い鮎の群れに投げ、衝撃で浮かび上がる鮎を手で拾い集めて、楽しい時間を過ごした事が思い出されます
あれから数十年が過ぎた最近、思い出の河に行きました、小鮎の漁業シーズンには鮎釣りの人が竿の長さの間隔を開けて林立していた竿が見当たりません、人のいない河は昔と同じように澄み切った流れはさらさらと音を響かせ、当時と同じで流れは変わらない
少し青みが掛かった深みにもウグイの群れも見当たらず、小魚の姿が消えてしまった、
日本国中の河川が、このような状態になってしまったのか、地元の人は解っていても無関心なのか、昔の自然を復活出来る努力は考えないのでしょうか?